旅人の論理

(上のエントリの続きです)この『私とハルマゲドン』にある「ケンカの時は相手の土俵に乗らない」ことと「旅人の論理」が特に好きで……。ネット上に「旅人の論理」の部分の文章があったので以下引用。

 人間が生活するためには、結局なんらかの組織に依存する仕組みになっている。完全な自由(わずらわしい人間関係からの解放)なんてものは、幻想だということだ。(略)

 その頃、おれは東京芸大によく遊びに行っていた。(略)そのとき偶然ながら、文化人類学者・西江雅之氏の授業を聴いたのである。(略)
「あなたたちは芸術家の卵だから、自分を取り巻いている鉄格子のような価値観から逃れて自由になりたいと思っているでしょう。(略)では、その檻を出たらどうなるのでしょうか。そこにはきっとまた別の檻があります。この檻がすなわち文化です。人間社会というのはジャングルジムのように文化という檻が無限に連鎖している。人間が人間である以上、そこから脱出することは不可能です。では、そこで自由を求めるならどうすればいいのか。唯一、人間に許された自由を享楽する方法は、そのいくつもの檻と檻の間を行き来することです。檻から脱出することは無理でも、檻から檻に移動することは可能です。つまり、旅人になるのです」
 これこそは以後のおれに決定的な影響を与えた「旅人の論理」である。
http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR8.html

「いつでもこのフレーム(檻)を移動できるんだ!という視点が大事」ということ。

声をかけることが出来ないのが何より非モテの証拠です

3次会のカラオケBOX(喋りばかりで誰も歌わなかったが、下らないカラオケなんかより話が面白すぎるので全然OK)でたけくま氏の横に座る機会があったのに何も言えなかったチキンな私……(泣)今思えばあの時せめて「ふぁ、ファンでぇす」などと一声かける位の事ができなかったのかネ?ダメすぎです>自分
こ、コレこそが非モテクオリティの証ッ……!!(血涙)○| ̄|_

漫画好きとして『サルまん』はぜひ押さえておきたい一冊だし、リアルタイムでエヴァにハマったので『パラノ/スキゾエヴァンゲリオン』は必死に読みました。そして自分がオタクや非モテに関して考えるにあたって『私とハルマゲドン』(ちくま文庫・現在品切<再版熱烈希望)には影響を受けましたねー。
(下のエントリに続く)

ラジオクリルタイ公開録音に参加したよ

連休中にちょうど上京していたので*105/06に行われた「ラジオクリルタイ」公開録音イベントに参加してきました。
http://www.voiceblog.jp/hatenahimote/
http://d.hatena.ne.jp/khriltaimenbers/
大変面白い(興味深い)イベントでしたよ!

クリルタイの皆さんことはてヒ(の方々のblog)には異性だけど一人の非モテ人間として共感するところ多く、毎回楽しく拝見/拝聴しております。その上、今回の公開録音はあの『サルまん』や『私とハルマゲドン』のたけくま氏もゲスト参加と知った時点で「なぁにこの夢の組み合わせは。うおー、行きたいぜ!」と思い、ちょうど上京時期と一致したので向かった次第であります。

ラジオクリルタイはてな非モテ界って男性(男子)メインな世界じゃないですか。一応性別:女子 としては「♪男の中に女がひとりぃ〜*2」な、どうみても女子的にはアウェイです。な感じの空間に突入しちゃっていいのかなぁ。オレって空気読めない子だよなー(ため息)行かない方がいいかも……と若干悩みましたが、それでも私のこの好奇心*3は止められないんや!と自分を奮い立たせて行きました。でも、実際行ってみたら客席に女性もちらほら居たのでそれほど心配することは無かったのでした(良かった)

客席のはてなid所持者80%(推測)にビックリ。はてな界隈で有名な方々も来ていたようですね(人の顔を覚えるのが苦手なので覚えきれなくて残念 orz)
ラジオの内容については音声が公開されていますし、他の方が書かれてるのでここでは改めて言及しなくていいかな……。竹熊氏の話は書籍やblogと同じく面白かったです。1200円の元は充分取った、むしろ3600円位は楽しんだね!

その後の2次会3次会まで行った(自分で言うのもナンだがチャレンジャーだな>オレ)上での印象ですが、挙動不審な人はいなかったし、皆ごく普通の人たちでしたよ。むしろ紳士!話してて楽しかったです。(いわゆるチェリーナイツなのかもしれないが……それでもDQNよりは遙かに大人な方ばかりでしたよ)アウェイな上に小物ブロガーな私ですが普通に扱ってくれてありがとうございました>皆様

今回のオフで色々ネタ(のタネ)も補充できたし、またこのblogも更新していきたいですね。

余談だが入口の「web2.0研究会」ってなんだよ!!(爆笑)一瞬「あれ、ここで合ってる?」とまんまとダマされた私DEATH。く、悔しくなんかないんだもんね(ツンデレ風に)

*1:私は現在首都圏在住ではありません

*2:でも決してサークルクラッシャーにはなれない。という所がミソです(笑

*3:<ニヤニヤすることではなく「知りたい!」という欲の事です

連休中なので久々に更新&レス遅延のお詫び

レスが遅れていて、その影響で更新もままならぬーという感じです。なに書いてもどこからかYatsu-Atariされそうでコワイってのが一番大きな理由ですね(苦笑)
GW中に一つも更新できないのはなにか寂しいので、書きためたファイルの中から2個ほどエントリをアップしておきました。
レスは連休明けには付けたいです。今度こそー。レスより何よりそれ以前にこのblog自体がほとんどの読者の方から既に忘れられてそうですが(最も悲しいのは忘れられた女です。ナンチテ)、それでもケリを付けておかないと前に進めないですからね。
アレゲな意見は本来なら放置しておく(相手にしない)のが一番なのでしょうけど。「【愛】の反対言葉は【憎悪】ではなく、【無関心】」なのですよ。これをネット社会のタームで言えば「スルー」です。

それでは皆さん楽しいGWをお送り下さい。え、「GWなんて楽しくない!」って?それなら自分の脳内に遊園地*1を作って楽しくすればいいんだヨ!脳、それは人類の最後のフロンティア……なんちゃって。

*1:一般的にそれは妄想と呼ばれます

友達100人はいらないよ

「ともだち100人出来るかな」って歌があるけど、あれは「友達至上主義」ってことなのかな?とふと思ったり……いや、それは冗談ですが、あの歌からは恋愛至上主義と同じレベルの強迫観念を感じるのは確か。「恋愛しなきゃ」と同じ「友達いっぱい作らなきゃ」というカンジの。恋愛(恋人・配偶者)と違って、友達は何人いても倫理には背かないですからね!(<ってオイ。)
この歌を覚える小学生のうちから我々は洗脳されてるってことかなあ(苦笑)

私は、わざわざ気の合わない人と一緒にはいたくないです(仕事などで仕方なく付き合うのは別ですが……)薄いレベルの友達を100人持つより、同じような価値観を持った少数の友達と交流する方が幸せだと思うんだけども。これは、私がオタクだから。という理由もあるかもしれません。
インターネットを始めてから私のこの望みは割と叶えられているので現在の私はまぁまぁ幸せです。「皆仲良くしなきゃイケナイのだ」という学生時代(主に小中高)は辛かったけどね;同調圧力がダメなんだよな。
以下、同じことを考えてそうなTOMOVSKY氏の詞を引用。

チームのために 自分を殺す そんなこと しないでね
みんながみんな わがままに それぞれのために それぞれのしあわせ

そしてチームは 進む
TOMOVSKY「チーム」

「自然な出会い」って?

漫画雑誌「kiss」(講談社)を*1時々読んでいるのですが、ちょうど目に付いたある漫画のセリフが印象に残りました。のでちょいと引用。

米沢りか「30婚」(漫画喫茶で読んだので何号掲載分か正確なデータを失念、すみません)
30歳未婚女性の主人公が結婚したくてお見合いをするというストーリーですが、当初、主人公は自然に恋愛して結婚したい!と思っているのです。

そこで母親に説教されるのですが、この部分の会話が秀逸すぎる。

「どんな風に(異性と*2)めぐりあいたいの?」
「自然な出会い」
「日常を おくってるときに ふと出会う みたいな……」
「出会ったら『この人だ!』とわかる みたいな……」
「なら 日常に 自然な めぐりあいの チャンスは あるの?」
「うっ」
「家と仕事先の 往復で 出会うチャンスが あるって いうの?」
「ううっ」
「土日の遊び相手が 女ともだち だけのあんたに 出会いのチャンスが あるって いうの?」


「自然な 出会いが いいったら いいの」


「そんな毎日で 自然な出会いの 結婚じゃなきゃ いやだって言う あんたが すでに 不自然だって 言ってんの」

なんだか、激しく心に突き刺さるセリフで思わずメモしてしまった私です。思い当たる節が多すぎるよママン……。

これは恋愛に限らず、友情などの人間関係も狭い輪の中ではそれ以上広げる(広がる)事は難しいですね。人付き合いの輪(=出会い)を広めようという努力なしに「自然な出会いがなーい。他人と付き合えなーい」と文句だけ言っていてもそりゃムリな話ですね……と、昔の自分に言ってやりたい……(苦笑)

努力すれば必ずかなう!とは言わないが(努力しても叶わないこともあるっす)全く何も動かずうぢうぢ言ってるのもヨクナイよ。……と昔の自分(以下同文につき略)

(05/17追記:05/12にコミックス1巻が発売されたそうです)

30婚 miso‐com(1) (KC KISS)

30婚 miso‐com(1) (KC KISS)

*1:「のだめ」と「ホタルノヒカリ」が好きです

*2:括弧内の部分は文脈説明のため引用者追記

レス等遅延のお詫び

レスする事項をのーみそ捻っていろいろ考えてたんですが、現在多忙期間に突入してしまいレスしてる暇がありません。
来週中には何とかレスしたいと思いますのでもう暫くお待ち下さい。スミマセン