非モテ女の『電波男』感想

電波男

電波男

喪闘気」という単語を出したついでに非モテ女の自分が『電波男』についてどう思っているのか書いておくと、けっこう評価してます。面白いです。80%くらいは評価します。特に「恋愛資本主義ってどうなんだyo!」という発言はとても重要な指摘だと思った。
今年読んだ本の中でいちばん面白かったかもしれません。最近歳のせいか、読書に対する集中力が昔に比べてとぎれがちなのですが、『電波男』は分厚い割りにスイスイ読めちゃったよ。

ただ、「腐女子は絶対ダメ」っていうのはどうなんだろう……腐女子にもいろんなタイプ(パンピーに近い人から、男オタとほぼ同じメンタリティを持つ人まで)がいて、本田さんはその中でもタチの悪いタイプに引っかかっちゃったのでは?という疑念が拭いきれません。(その証拠に「腐女子のどこがダメなのか」について具体的な言及が見られない)

あと、女を侮蔑しすぎな所が性別:女である自分にはチョットね。それが残り20%の「許せーん!」点ですよ。ラブ・アンド・ヘイト。

電波男』は真面目な書籍で、良い意味で痛い部分もあるけど、ユーモアがあって面白い読み物としてもいいんだよね。(オタク以外に通じるか謎な部分もあるけど;私はオタクなのでOK)『萌える男』は一般人向きに洗練されていたけど、その分ユーモアは減っていた気がします。