「自然な出会い」って?

漫画雑誌「kiss」(講談社)を*1時々読んでいるのですが、ちょうど目に付いたある漫画のセリフが印象に残りました。のでちょいと引用。

米沢りか「30婚」(漫画喫茶で読んだので何号掲載分か正確なデータを失念、すみません)
30歳未婚女性の主人公が結婚したくてお見合いをするというストーリーですが、当初、主人公は自然に恋愛して結婚したい!と思っているのです。

そこで母親に説教されるのですが、この部分の会話が秀逸すぎる。

「どんな風に(異性と*2)めぐりあいたいの?」
「自然な出会い」
「日常を おくってるときに ふと出会う みたいな……」
「出会ったら『この人だ!』とわかる みたいな……」
「なら 日常に 自然な めぐりあいの チャンスは あるの?」
「うっ」
「家と仕事先の 往復で 出会うチャンスが あるって いうの?」
「ううっ」
「土日の遊び相手が 女ともだち だけのあんたに 出会いのチャンスが あるって いうの?」


「自然な 出会いが いいったら いいの」


「そんな毎日で 自然な出会いの 結婚じゃなきゃ いやだって言う あんたが すでに 不自然だって 言ってんの」

なんだか、激しく心に突き刺さるセリフで思わずメモしてしまった私です。思い当たる節が多すぎるよママン……。

これは恋愛に限らず、友情などの人間関係も狭い輪の中ではそれ以上広げる(広がる)事は難しいですね。人付き合いの輪(=出会い)を広めようという努力なしに「自然な出会いがなーい。他人と付き合えなーい」と文句だけ言っていてもそりゃムリな話ですね……と、昔の自分に言ってやりたい……(苦笑)

努力すれば必ずかなう!とは言わないが(努力しても叶わないこともあるっす)全く何も動かずうぢうぢ言ってるのもヨクナイよ。……と昔の自分(以下同文につき略)

(05/17追記:05/12にコミックス1巻が発売されたそうです)

30婚 miso‐com(1) (KC KISS)

30婚 miso‐com(1) (KC KISS)

*1:「のだめ」と「ホタルノヒカリ」が好きです

*2:括弧内の部分は文脈説明のため引用者追記

恋愛至上主義(恋愛絶対主義)を疑う

更新をサボっていた間に何を考えていたかというと「恋愛至上主義(恋愛絶対主義でもOK)が非モテ喪男&喪女をこじらせているのではないか?」ということでした。
恋愛資本主義」(あかほりシステム)の悪徳性については『電波男』以降あらゆるblogで語られてきましたが、「資本主義」を疑っても「恋愛主義」を疑ってる人は少ないような。

小谷野敦が『もてない男』で論じたように、現代日本において恋愛は宗教のように人類を洗脳してるからなあ……

残念です

お久しぶりです。非モテ話題はチェックしていたのですが、私事が忙しかったり興味ある事柄について勉強していたりしてご無沙汰しておりました。
「そろそろ久々に更新するか……」と思い文章を考えていたところ*1、また「喪男道」のまな板の上の鯉俎上に乗せられてしまいましたよ(苦笑)
http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-243.html
http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-244.html

こんなタイミングで更新するのはちょっとイヤだけど、身に降りかかった火の粉は払わねばならん。


私は確かに このエントリ にて

> 極右喪男系blogの「女がみんな悪いんだ!」という意見にはヘキエキしてます。

とは書きましたが、極右喪男系blog イコール 喪男道 だとは 断言してない ですよ!それなのに覚悟さんたら「これは喪男道のことだ!許せなーい!」って合点してしまったんですね。まあ、「喪男道は極右喪男blogなんだ! & 女がみんな悪いんだ!」とご自身で認めていらっしゃるのならば他人がとやかく言うことではないですが。

「世の中には真面目な女性もいるがそれは統計などから考えるに、少数派と判断する」「非道徳的な女性は大勢いるが、それに対する男性側も非道徳的な輩が多い」このように、真面目な女性も居ることや男性側にも劣悪な奴が存在がいる事を認めています。
hazama氏への反論1

実は、当blogに対してのエントリ「真面目だけど厄介な女性」を読んで「女性と見たら無闇に叩くわけじゃないんだね」(<私が「DQN好き」なんじゃないか?と曲解された事は横に置いておいて)と確認&評価してたのですが、今回のエントリでそれを取り消さねばならないことが残念です。

確かに、「喪男道」を一通り読めばDQNおよび性モラルを逸脱した人間(今の時点では具体的には北山翔子氏など)を主に叩いていることは分かるのです。が、それでも、いくら憎い女性のこととは言え「肉便器」という非常に酷い禁忌の言葉*2(<論理的に禁止ワードですよねこんな単語)を用いて他人を罵るあたりに深いミソジニー女性嫌悪)を感じるのですがどうなんでしょうか。
……本人が気づいていらっしゃるかどうかはともかく。


非モテミソジニーについて/参考リンク

自己肯定のために敵をでっち上げて叩くというのは(必ずしも右派の専売特許ではなく)しばしば行なわれることではあるが、それはみっともないことである、というコンセンサスは存在しているのだと思っていたからだ。
非モテ」のミソジニーについて(29日追記)(Apes! Not Monkeys!)

(↑余談だが、覚悟氏はこういう所には反論しないの?)


しかし、最近の喪男道はひたすら言葉遊びや揚げ足取りに走ってて寂しいですね。「自分はちっとも悪くない!世間が悪いんだ!と思い込みたいんだろうなあ」という印象が強いですが(<あくまでも私の勝手な憶測ですが)、興味深いエントリ(捨て猫を拾った話とか、スラム街のサイボーグの話とか好きです)もあったのに……残念です。

*1:こんな場末のblogでも無い頭を使って書いているのだ

*2:この単語を載せるのは 人間として/女性として 非常に嫌なのですが、書かないと伝わらないでしょうからあえて表記します。死にたい……泣

真面目が一番でDQNは大嫌いです

おっ、有名喪男blogであるところの「喪男道」にヲチ、もとい取り上げられちゃったよー。意見や反論もしたいんですが、しかし残念ながら今あまり暇がないので今は少しコメントを残すだけにします。

真面目だけど厄介な女性喪男道)
http://shrak.blog17.fc2.com/blog-entry-230.html

今日は本当に本当に時間がない(もう寝なきゃ)のですが、一つだけ許し難く間違った指摘をされているので訂正ツッコミを。
上のエントリで引き合いに出されていた「鬼検事」のような存在はむしろ好きです。腐女子風に言うと萌え*1。で、DQN(簡単な解説:“ドキュン”と読む。ヤンキー(不良)とその傾向を持つ人間を指す言葉。はてなキーワード参照)の方ですが、私、DQNは本当に本当にほんっとーーーーーに大嫌いなんです!!ダメな私が生きていてもいいように、DQNな人々も生きてていいけど私の目に見えないところでお願いしたいです(しおしお)
しかし、故・ナンシー関の名言「日本人はヤンキーとファンシーでできている」という言葉通りヤンキーとその思想はあらゆる所にはびこっているのであった。ため息。


私がヤンキー嫌いなのは中学生時代に一部のヤンキーにひどくからかわれてたという経験があるからです……細かいことは書けませんが、一つだけ言えることは「中学時代だけは死んでもやりなおしたくない」って事ですね!地域で一番低偏差値の中学(ヤンキー濃度高い)を卒業して高校に入学してからどれだけ息が楽に出来たか(高校には多少変な人間でも許容する空気があった)

ちなみに、そんな私が最近気に入ってるのはテレビドラマ『相棒』*2テレビ朝日)の杉下右京*3警部。東大を主席で卒業しエリート街道を進んでいたが信念を貫いたために左遷され、今は窓際にいる杉下警部が難事件を理詰めで推理していくさまは最高に素敵です。

覚悟氏が私について「こういうタイプは嫌いだろう」と書いている文章を引用。

罪人を容赦なく追い詰める(正義漢だけど)鬼検事みたいな人には理論理屈を超えて嫌悪感を抱いてしまい

あら、これって、まさに右京さんのことじゃあーりませんか(<チャーリー浜っぽく読んで下さい)嫌悪感なんてないよ、むしろ大好きだ!


ま、そんな感じで、DQNの隠れ蓑およびサンドバッグになるつもりは毛頭ございませんのでご了承下さい(苦笑)

−−−−
本当はもっと色々書きたかったんですが時間切れ。おやすみなさい。
※数日更新できません(当blogもチェックできません)

*1:「萌え」って、マジメさを無効にする呪文ですね……笑

*2:http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

*3:演/水谷豊。顔だけに価値がある若いタレントなんぞより、水谷豊のほうが余程素敵だよなあ

モテないと言うには早すぎて

以前当blogに書いた 真剣10代しゃべり場「モテる」ってどういうこと?」 (2006年01月27日放送分)見ましたよ。
http://www.nhk.or.jp/shaberiba/

今回の提案者は、下北(青森じゃなくて東京都23区の方)にいそうなアジアン系ファッションの女の子、渡辺さん。
「男女問わず友達は多いけど、モテない私」って言ってたからそのうち「友達だったはずの異性」の中からいい人が見つかるんじゃないかなあ。と思ったよ。まだ20歳前なんだしさー。きっと渡辺さんの良いところを見つけてくれる異性が現れるよ。と私は思う(思いたい)

途中から一緒に見ていたウチの母親は「この子、外見変えればモテるんじゃないの?」と身もフタもないことを言ってました。まあ、その意見は多分正しいけど、この外見が彼女のアイデンティティなんだよ!だからソレは簡単には変えられないんだよ!
そう、しゃべり場のメンバーの中に「私はゴス系から(男ウケする)オネエ系に外見変えてモテたよ(渡辺さんもそうしたら?)」と発言してる人がいたけど、「こいつポリシー無いヤツだなあ」と思ったら、そんな彼女はなんと十代にして一児の母でした。結局はポリシーない子がモテるってことかー?脱力……

(余談だが元十代ゲストの魚喃キリコ(漫画家)がステキ女性でした。女子校でモテそうなタイプだー。お姉様と呼びたい。アアン。(私、ノンケですけど)


渡辺さんは「男女問わず友達は多い」って言ってたけど、私の大学生時代なんて、男の後輩は若干居たけど友達はいなかったです(涙)そもそも元・女子大(私の1学年下から共学化)だったので男子学生は極少数で(しかも文系だし……)。モテる以前の青春でした。いくらモテたくても、周りに男性がいなきゃソレ以前の問題だよね。と気づいたのは卒業してからだった……。遅すぎ>自分。

異性を悪者にする思考停止状態

書籍やblogで特に最近よく見かける「男はこれだから」とか「女はこれだから」的な、「問題を異性全般に押しつける人」って一体何なんだろー。「○だから○○だ!」って決めつけられても……大体、同じ 男/女 でも個人差って大きいですよ。

異性を悪者にする人って、「男だから/女だから」じゃなくてそれ以前に今の社会(制度)が悪いとか思わないんだろうか?(遠い目) 同じ男女差をテーマにした問題でも「現代の社会が○○であるからその結果 男/女 は○○なのだ」という意見ならまだ納得が行くんですけど。人間は社会的な生き物で周りからの影響を受けやすいので。

まぁしかし、単純化したい人の気持ちも分からないではない。
「自分は悪くないyo!異性の女(or男)が全部悪いんだyo!」などと、人のせいにすれば自分は悪くない(ことになる)し、ラクだもんねー。

でも、そこで思考停止しちゃうのは実にカッコワルイ話だし、効率も変革も何も生まないだろう。そして、憎しみだけが増幅されていく……

−−−
私はフェミニスト*1ですが「男がみんな悪い!」とは思わない(社会を仕切ってる上層部*2に古い考えの男性が多くて、そいつらが悪いんだー。というなら納得いく)し、極右喪男系blogの「女がみんな悪いんだ!」という意見にはヘキエキしてます。

*1:非モテ界にいろんな人がいるように、フェミにもいろんな人がいるよ

*2:政治家とか官僚

正月は社会からのプレッシャーを受ける時期ですね

あけましておめでとうございます。今年も不定期で細々と書きつづっていく次第です。

新年早々で恐縮ですが、今日の悩みを聞いてください。
大学時代の後輩(29歳女性)から届いた年賀状@一家集合写真(夫・子・一戸建て持ち)がまぶしくて見れません……!
ボ ス ケ テ(<血文字)
セケン・イッパーンの無言のプレッシャーに襲われゆ(byピノコたん)私です。(友人知人が幸せなのは良い事ですが……おそらく彼女には悪気は一切無いでしょうし。自慢したい気持ちはあるカモね☆)
人生の王道ルートを外れず生きる友よ……彼女はそれを疑うことなく平凡に生きてゆくのだろうな……(遠い目)“幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである”(トルストイ)などという言葉を思い出しました。
(参考:http://www.qmss.jp/interss/03/default.htm

そんな私ですが今年はドストエフスキーを読むのが目標です。<『カラマーゾフの兄弟』が年単位*1積読なので。って毎年言ってるのですが。途中までは読んだのですが、あの○○○コフとか○○スキーとか○○ヴィッチとか名前が長すぎて覚えられないんだッ……!!

*1:そろそろ本にキノコが生えていてもおかしくないスパン